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美容室か、バーバーか資格の違いから考える、男性の店選び
男性の理容室の利用率は42.0%、美容室は32.7%。国家資格が違えば、できることも得意領域も違う。その違いと、店を選ぶための物差しを整理した。
男の髪を、どちらに任せるか。
赤白青のサインポールが回る店と、ガラス張りの明るい店。男が髪を切る場所は、長くこの二つに分かれてきた。父親に連れられて理容室に通い、高校生になって美容室に移った。そんな道をたどった人もいるだろう。
ところがここ数年、その境界は揺らいでいる。バーバーを名乗るおしゃれな店が目につくようになり、メンズ専門の美容室も珍しくなくなった。どちらに行くべきか。答えは、何を求めるかによって変わる。
男性は、どちらに通っているのか
まず、全国の実態を見ておく。リクルートの美容センサス2026年上期によると、全国の人口20万人以上の都市に住む15〜69歳の男性のうち、過去1年間に理容室を利用した人は42.0%、美容室を利用した人は32.7%だった12。理容室の利用者は年に平均5.64回通い、1回あたりの支払いは2,863円。美容室の利用者は年に平均5.05回、1回あたり4,853円だった。
利用率では、今も理容室が美容室を上回っている。一方、1回あたりの金額は美容室の方が高い。通う頻度に大きな差はない。男性の髪を巡る選択は、今も二つに分かれている。
資格が違えば、できることも違う
美容室とバーバー(理容室)の違いは、雰囲気だけではない。働く人の国家資格が違う。
理容師法は、理容を「頭髪の刈込、顔そり等の方法により、容姿を整えること」と定めている3。一方、美容師法は、美容を「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること」と定めている4。整えるか、美しくするか。法律の言葉にも、両者の出自の違いが表れている。
かつては、美容師が男性にパーマを伴わないカットだけを行うことを制限する通知(1978年)もあった。厚生労働省は2015年7月の通知でこれを廃止し、美容師がカッティングを行うこと、理容師がパーマネントウエーブを行うことは差し支えないと明記した5。髪を切ることについては、どちらに行っても問題はない。
違いがはっきり残っているのが、顔そりだ。理容師法は顔そりを理容の方法として挙げており、美容師については、1948年の旧厚生省の通知が「化粧に附随した軽い程度の『顔そり』」は化粧の一部として行ってもさしつかえないとしている6。化粧に附随する程度を超える顔そり、たとえばひげそりを含むシェービングを受けたいなら、理容室を選ぶことになる。
得意領域で考える
資格の違いは、そのまま店の得意領域につながっている。
バーバーが得意とするのは、刈り上げやフェードといった短髪の技術、そしてシェービングだ。バリカンで襟足からサイドをなだらかにつなぐフェードは、仕上がりの精度が腕の差として表れやすい。顔そりまで含めて一度で身だしなみが整うのも、理容室ならではの利点だ。
美容室が得意とするのは、パーマやカラー、長さのある髪のデザインだ。トレンドを取り入れたスタイルや、毛流れを生かした柔らかい質感づくりは、美容室の本領と言える。
もちろん、これは傾向にすぎない。フェードに強い美容室もあれば、パーマに力を入れるバーバーもある。店名の区分よりも、その店が実際に何を得意としているかを見るほうが確かだ。
店を選ぶための物差し
では、実際にどう選ぶか。四つの物差しを持っておくと判断しやすい。
一つ目は、価格。予約サイトには初回限定の価格が並んでいるが、通い続けるなら通常の価格も確認しておきたい。
二つ目は、時間。早朝から開く店、夜遅くまで営業する店、定休日の曜日。自分の生活に無理なく組み込めるかどうかは、通い続けられるかどうかに直結する。
三つ目は、空間。完全個室、半個室、席数の多い開放的な店。人目が気になるか、にぎやかな雰囲気が好きかで、居心地は大きく変わる。
四つ目は、事前に得られる情報だ。リクルートの2025年の調査では、美容室を変えた、または変えようと考えた男性300人に、そのきっかけとなった場面を尋ねたところ、最も多かったのは来店前の「サロンを知る」段階で、25.0%だった7。施術そのもの(20.3%)やカウンセリング(19.3%)よりも多い。男性は、店に行く前の情報で店を選び、また店を離れている。予約サイトやSNSで、自分に近い髪型の写真が載っているかを確かめるのは、理にかなった選び方だ。
初めての店で、伝えておきたいこと
どちらの店を選んだとしても、初めての来店で伝えておきたいことがある。
一つは、普段の髪の扱い方だ。朝、整髪料を使うのか。ドライヤーで形をつくるのか、乾かすだけなのか。美容師や理容師は、切った直後の姿だけでなく、翌朝から自分で再現できる髪型を考える。その判断材料になる。
もう一つは、仕事の事情。スーツで働くのか、髪型に規定のある職場なのか。こうした条件を先に伝えておけば、無理のない範囲で提案をしてもらえる。
写真を見せるのも有効だ。言葉で「短めに」と伝えるより、一枚の写真のほうが、長さや質感の認識のずれはずっと小さい。気に入った仕上がりになったら、その日の写真を撮っておくと、次回以降の注文も簡単になる。
髪の次に、目が向く場所
髪を整えると、次に目に入るのは眉だ。髪型が変わると、眉の形や濃さとの釣り合いも変わる。理容室や美容室にも眉を整えるメニューを持つ店があり、カットのついでに頼むこともできる。眉だけを専門に扱う店という選択肢もある。
髪を任せる店は、一度決めれば長く付き合う相手になる。資格と得意領域を知り、自分の物差しで選ぶ。そうすれば、店選びの失敗は減らせる。
この記事について
この記事は、メンズ眉毛専門サロン Lit(Men's Beauty Salon "Lit")の編集部が執筆した広告(PR)記事です。運営者のサロン(Lit/Lit-skin)の紹介を含みます。運営者は眉毛の施術を行う事業者で、本文で触れる理容室・美容室の眉メニューとは競合する立場にあります。 編集方針と広告表記