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色を塗らない、男のネイルケア施術の中身と店の選び方
メンズネイルケアは、爪の形を整え、甘皮を処理し、表面を磨く手入れで、色は塗らない。工程と所要時間、広島で店を選ぶときの手がかりをまとめた。
色を塗らない、
ネイル。
名刺を差し出す。書類を指でなぞる。グラスを持ち上げる。仕事の場面で、相手の視界に入り続けている体の部分がある。手だ。顔は鏡で毎朝確かめるが、自分の爪をじっくり眺める男は多くない。
ネイルと聞くと、色やアートを思い浮かべる人が多いだろう。だが、男性向けのネイルサロンで主に提供されているのは、色を塗らない手入れだ。爪の形を整え、甘皮を処理し、表面を磨く。仕上がりは、ただ「きれいな手」である。
手元は、思っている以上に見られている
日本ネイリスト協会が2018年に行った調査では、20代から60代以上の女性600人のうち66%が、清潔感や長さの点で男性の爪が気になったことが「よくある」「時々ある」と答えている1。同じ調査で、ネイルケアやネイルアートをしている男性は9%にとどまった。見られている割合と、手をかけている割合の間には、大きな開きがある。
同調査で女性に、男性が日常的にネイルケアやネイルアートをすることについて尋ねると、「ケアならいい」「ケア・アート、どちらをしてもいい」が合わせて52%を占めた1。色を塗ることには抵抗があっても、手入れをすることへの抵抗は小さい。少なくともこの調査の女性回答者の間では、男性のネイルは「ケア」から受け入れられているようだ。
ネイルケアをしている男性のうち、きっかけとして「恋人や家族に勧められた」を挙げた人は13.2%だった1。自分では気づかない手元の状態を、身近な人は見ている。
メンズネイルケアでは、何をするのか
メンズネイルケアの内容は、店によって多少の違いはあるが、概ね次の工程で構成される。
最初に、爪の長さと形を整える。爪切りではなく、ファイルと呼ばれるやすりで削ることが多い。やすりを使うと、断面をなめらかに整えやすい。
次に、甘皮の処理をする。甘皮は、爪の根元にある薄い皮膚だ。ふやかして押し上げ、余分な部分を取り除くと、爪の見える面積が広がり、輪郭がすっきりする。爪の周りのささくれも、このとき整える。
そして、爪の表面を磨く。細かな目のバッファーで磨くと、色を塗らなくても自然なつやが出る。つやを抑えたい人には、光沢の出ない仕上げを用意している店もある。最後に、オイルやクリームで爪の周りと手を保湿して終わる。
色は一切使わない。仕上がりは、よく見れば手入れがされていると分かる、という程度だ。職場で目立つことはまずない。
手元が視界に入る場面
男の手元が他人の目に入る場面は、思いのほか多い。名刺交換では、相手の視線は名刺と、それを持つ指先に向く。商談の席で資料を指し示すとき、会食でグラスを持つとき、スマートフォンの画面を見せるとき。そのたびに、爪は相手の視界の真ん中にある。
伸びすぎた爪、欠けた爪の先、爪の周りのささくれ。本人は気づかなくても、相手はそれを細部の印象として受け取っている。スーツや時計に気を配る人ほど、手元の手入れが抜けていると、その差は目立つ。
逆に言えば、手元は小さな手間で印象を変えられる場所でもある。顔の骨格と違い、爪の長さや形、甘皮の状態は、手をかけた分だけ変えられる。
所要時間と頻度
所要時間は、ケアの範囲によって変わる。爪の長さを整えるだけの短いメニューから、甘皮処理と保湿まで含むものまで、店ごとに幅がある。広島市内でも、20分程度の短いコースを設けている店がある2。
爪は伸び続けるため、状態を保つには定期的な手入れが必要になる。どのくらいの間隔で通うかは、爪の伸び方や求める仕上がりによって変わるので、初回に施術者と相談して決めるといい。
店の選び方
初めての店を選ぶときは、三つの点を確かめておきたい。
一つ目は、男性の受け入れ方。メンズ専門の店、男性向けメニューを持つ一般のネイルサロン、理容室が提供するメンズネイルなど、形はさまざまだ。予約サイトで「メンズ」「男性歓迎」の表記やメニュー名を見れば、男性客に慣れているかどうかの手がかりになる2。
二つ目は、空間。女性客が多い店で並んで施術を受けることに抵抗があるなら、個室や少人数の店を選ぶといい。商業施設の中にある店は、買い物のついでに立ち寄れる手軽さがある。
三つ目は、営業日と時間。平日のみ営業する店、夜まで開いている店など、営業形態は店ごとに異なる。
ひとつ注意しておきたいのは、深爪や巻き爪といった悩みだ。爪の形を整えるケアを提供するネイルサロンもあるが、痛みや腫れ、炎症があるなら、それはネイルサロンではなく医療機関で相談すべき状態だ。爪の周りが赤く腫れている、化膿しているといった場合は、皮膚科を受診してほしい。
自分でできる、最低限の手入れ
サロンに行かなくても、日々の手入れで手元の印象は変わる。爪は短く切りすぎず、切ったあとはやすりで角を整える。手を洗ったあとは、ハンドクリームで爪の周りまで保湿する。ささくれは引っ張らず、小さなはさみで切る。どれも数分でできることだ。
差し出す手を、整えておく
手元には、細部にどこまで気を配っているかが表れやすい。色を塗らないネイルケアは、自分を飾るためのものではない。名刺やグラスを差し出す手を、整えておくための手入れである。
この記事について
この記事は、メンズ眉毛専門サロン Lit(Men's Beauty Salon "Lit")の編集部が執筆しています。運営者のサロン(Lit/Lit-skin)はネイルの施術を行っておらず、本文に運営者のサロンの施術に関する記述は含みませんが、記事末尾に運営者のサロンに関する記事への導線を含みます。ネイルケアは医療行為ではなく、爪や皮膚の病気が疑われる場合は医療機関を受診してください。 編集方針と広告表記